「オーロラコーラスプロジェクト」~Spectrum sound of light~
ノイズは未知で有益。現代の技で活用し身体の拡張を誘発。世界を拡張する。
TOKYO STARTUP GATEWAY2021にて2021セミファイナリスト選出
STEAM JAPAN AWARD2021にてファイナリスト選出
2022年度 総務省 異能vation「ジェネレーションアワード」部門ノミネート
同年 分野賞4件の内 【新たに聞こえる分野】 受賞
僕は小さな時から「みえない音」がたくさん身の回りにあって、それを当たり前に聞いていました。11歳のある日、大人になると聞こえなくなると知った僕は「みえない=立ち現れない音」は、どうしたらみえるようになるのか様々に実験し、身近なラジオやiPadを使ってその音を探り出しながら作品を制作。わかった事や感じた事を表現し、音響作品を制作しました。
みえない音の探究はずっと続けていて、今ももっと探究したい気持ちが強くなっています。それは色々調べてみるとそのことについて取り組んでいる人がいないからです。また、メディア芸術祭でも近年、音に関しての受賞が多くなっていますが、僕は当時からその先駆けになる様な取り組みを行なっていると考えています。
みえない音の探究はずっと続けていて、今ももっと探究したい気持ちが強くなっています。それは色々調べてみるとそのことについて取り組んでいる人がいないからです。また、メディア芸術祭でも近年、音に関しての受賞が多くなっていますが、僕は当時からその先駆けになる様な取り組みを行なっていると考えています。
みえない音 原子の音を聞く
僕は小学生の時、上野の科学博物館にある装置から音が流れているのがわかり、興味を持っていました。
高校生になった今でも放電している間、かすかな音が自分の耳にだけ届いてきました。良く聞いてみるとこのガラスの管から発光と共に音がでており、管ごとに音が違っていました。そこで詳しく調べたいと考え、スペクトル管というものを知りました。【この一連の流れは「オーロラコーラスプロジェクト」として映像作品にし、2021年/TOKYO STARTUP GATEWAY2021/ セミファイナリスト、STEAM JAPAN AWARD2021/ ファイナリスト、総務省 異能vation2022年度ジェネレーションアワード部門にノミネートされましたのでぜひ動画をみていただけるとわかりやすいです。】
僕は小学生の時、上野の科学博物館にある装置から音が流れているのがわかり、興味を持っていました。
高校生になった今でも放電している間、かすかな音が自分の耳にだけ届いてきました。良く聞いてみるとこのガラスの管から発光と共に音がでており、管ごとに音が違っていました。そこで詳しく調べたいと考え、スペクトル管というものを知りました。【この一連の流れは「オーロラコーラスプロジェクト」として映像作品にし、2021年/TOKYO STARTUP GATEWAY2021/ セミファイナリスト、STEAM JAPAN AWARD2021/ ファイナリスト、総務省 異能vation2022年度ジェネレーションアワード部門にノミネートされましたのでぜひ動画をみていただけるとわかりやすいです。】
空気を封入したガラス管の両端の電極に高い電 圧をかけてもガラス管内では何事もおこらな い。しかし,真空ポンプでガラス管内の空気を 抜いていくと、ガラス管内が光りだす。これを 真空放電とよぶのですが、ネオンサインもその ひとつという事を知ったので、音が微かならそ のスペクトル管がたくさんならもっと音が大きく聞こえるかもしれないと考えました。 そこで、千葉市立美術館で行われていた大・タイガー立石展で大きなネオン管の作品を 体験しに行ってみたところ、周りも静かだったのもあり上野の時よりももっと大きく聞 こえました。
また、屋外の実際のネオンサインはどうかとも考え、新宿バッティングセンターの看板をみに行ってみましたが、周りの音がうるさく全くネオンの音は感じられませんでした。
スペクトル管からオーロラの原理を知り、インターネットでオーロラで調べたところ、JAXAのサイトがヒットしました。そこからプラズマ波の一種、朝日の音 ドーンコーラスについても知り、子どもの時から大好きな冨田勲氏のドーンコーラス作品とつながっていることを認識し、その音を録音する実験も行い成功しました。
科学博物館では水素、ヘリウム、ネオンの3 種類しか音が体験できなかったのですが、他の原子では音が違って聞こえて来るかもしれないとスペクトル管をつくっているホリゾンさんに他のスペクトル管でどんな音が鳴っているのかぜひ体験させていただきたいとメッセージをお送りしたところ、大変興味深いと様々なスペクトル管、ニキシー管をみせてくださり音も聞くことができました。
プラズマ現象のひとつ、オーロラのことを調べていくと国立極地研究所が研究をしていることを知りました。
企画内容、プロジェクトの目的 色々調べたものをどんなかたちにして表現したらいいのか、自分なりに試行錯誤したところ、まだ地上でオーロラを再現することができていないと言うことも知り、オーロラの音を聞いたことがある事例もうまく説明できていないと言うことから、オーロラのインスタレーション作品を制作し光とみえない音の見える化を形にしようと考えました。
科学博物館では水素、ヘリウム、ネオンの3 種類しか音が体験できなかったのですが、他の原子では音が違って聞こえて来るかもしれないとスペクトル管をつくっているホリゾンさんに他のスペクトル管でどんな音が鳴っているのかぜひ体験させていただきたいとメッセージをお送りしたところ、大変興味深いと様々なスペクトル管、ニキシー管をみせてくださり音も聞くことができました。
プラズマ現象のひとつ、オーロラのことを調べていくと国立極地研究所が研究をしていることを知りました。
企画内容、プロジェクトの目的 色々調べたものをどんなかたちにして表現したらいいのか、自分なりに試行錯誤したところ、まだ地上でオーロラを再現することができていないと言うことも知り、オーロラの音を聞いたことがある事例もうまく説明できていないと言うことから、オーロラのインスタレーション作品を制作し光とみえない音の見える化を形にしようと考えました。
企画の詳細
イラストにした構想ですが、スペクトル管を並べ、その前に水槽を張り、スペクトル管からの電磁波をなんらかの方法で増幅させて、水槽に伝えることで、水がなみうち、後のスペクトル管が光っていくことの繰り返しにより、地上でオーロラのような現象を体感するような、光そのものが楽器となる、各種元素のスペクトル管から発せられる光と電磁波を用いて地上にオーロラを表現するメディアアート作品を制作できればと考えています。
イラストにした構想ですが、スペクトル管を並べ、その前に水槽を張り、スペクトル管からの電磁波をなんらかの方法で増幅させて、水槽に伝えることで、水がなみうち、後のスペクトル管が光っていくことの繰り返しにより、地上でオーロラのような現象を体感するような、光そのものが楽器となる、各種元素のスペクトル管から発せられる光と電磁波を用いて地上にオーロラを表現するメディアアート作品を制作できればと考えています。
なぜこの企画を実施する必要があるのかその目的
今までアーティストは音に色をつけて表現してきましたが、音そのものが光から発せられその音を作品にしてる人はほとんど見当たらりませんでした。
今一度、冨田勲氏のドーンコーラスをより再認識し、この原子そのものから発せられる光から発せられる音が聞こえる自分の耳の特異性を生かし、感じた音を聞こえない人達にも体感してもらえる作品を創る事により、人の感覚の素晴らしさを色々な人に経験してもらいたいと考えました。音に関しては特に人の可聴域でないものはカットされたくさん流通されています。しかし「みえない音」の作品でも提唱したように、可聴域でない所謂ノイズには豊かなものが含まれていて、耳や身体は実際にそれを感じ取っています。データー量の関係で排除してきたノイズを現代の技術で活かすことで、身体の拡張を誘発させたいと考えています。
排除してきたノイズやエラーは一見すると無駄なものですが、現代の技術だからこそそれを活かす事が出来るなら、身体の増強や身体の回復につながるのでは?とも考えます。身体を拡張するという事は、世界を拡張するという事。より人類がバージョンアップする事にも繋がると考えます。
オーロラの音が聞こえるという事例が多くあるのですが、まだよく分かっていない事も知り色々調べていた所、イギリスのケンブリッジ大学の研究者と繋がり現在交流を始めています。
ぜひ高周波が聞き取れるうちに、作品を制作し、プラズマ波の一種であるオーロラから本当に音が聞こえるのかどうか、オーロラをぜひ観に行きたいとも考えています。
世界中でオーロラの音について調べられていることを知ったので、このインスタレーションをきっかけに言語を超えたオーロラと音の体験を経験していただくことで、謎の解明に少しでも近づけたらとも考えました。
自分の耳で感じたこの音を、聞こえない人たちにも体感してもらえるような作品を作ることにより、人体の感覚の素晴らしさをいろんな人に体験、経験してもらいたい。共に世界が拡張して豊かに感じられる体験を共有したいと考えました。